互に愛し合うことの外は、何人にも借りがあってはならない。
人を愛する者は、律法を全うするのである。
ローマ13章8節
著者は使徒パウロ(1章1節)。執筆年代は紀元後56年頃。内容は自然による啓示、罪の普遍性、義認、信仰、原罪、聖化、等について。パウロは典型的な書式で書くことなく、彼の信仰告白を組織的に注意深く書いている。
序 論
ローマ13章の前半は、この世界の権威に対して、クリスチャンはどう生きるべきかが記されていました。この後半では、他人に対して、クリスチャンがどう生きるべきかが書かれています。神の御心をご一緒に学びましょう。
要 旨
主イエスが十字架にかかられる前夜に、弟子たちに語られたことは「互いに愛し合いなさい」でした。パウロはこの主イエスの教えを説いています。クリスチャンには、「他人を愛する」という借りを生涯負っているのです。愛を追い求めて神に祈り求めて生きましょう。
私たちは神から愛を頂いて、他人を愛することができます。もし、私たちが愛に生きるなら、自然に神の全ての戒めを完成することになります。そして、私たちは主イエスが再臨され、救いの完成が刻々と近づいているのを知っています。ですから、目を覚まして、神に祈り、さらに信仰を燃やして頂くのです。
サタンの支配が終わり、神の国が到来する日が近づいています。ですから、私たちはやみのわざ(宴楽・争い・妬み等)を捨て、光の武具を身に着けるのです。光の武具とは、神を一番に愛し、慕い求め、常に御言葉を読み、聖霊の働きを信じることです。そうすれば、神は私たちの信仰に成長を与えてくださいます。
私たちは神が一番お喜びになる生き方によって与えられた時間、能力、財産を使うべきです。私たちがいつも何を聴き、何を見て、何に心を向けるべきか、聖書に基づいて考え、聖霊の働きによって、自分の生き方を変えて頂くのです。その生き方が主イエス・キリストを着ることを意味しています。